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コラム

Column

クリニック開業は儲かるのでしょうか?

2022.8.3

資金調達・事業計画

クリニックの経営は、実際に儲かるのでしょうか。内科クリニックを例に挙げて解説致します。

内科(院外処方)のひと月の収支(例)

(前提条件)

※1 収入 平均単価5,500円 × 1日あたり患者数 × 月の診療日数

※2 原価 収入×15%

※3 経費 人件費 1,000,000円 家賃  500,000円 その他 500,000円 /合計  2,000,000円

簡単に言いますと、上図の「利益」から、税金の支払いと借入金の元本返済をした残りが、院長の手取りとなります。税金は個人事業の場合は所得税と住民税の合算で、住民税は一律10%ですが、所得税は超過累進税率となり所得が多いほど税率が上がります。

一日60人の場合は、利益3,610,000円ー税金1,083,000円(30%と仮定)=手取り2,527,000円 というようなイメージになります。

内科で一日100人超えのクリニックも見受けられますので、収入面で考えた場合は開業は夢があると思います。

クリニックの経費

患者数が増えるとスタッフを増員により人件費は増えていきますが、開業後当分の間は固定と考えてよいでしょう。

クリニックの収入

シンプルな構造で「診療単価×患者数×診療日数」で算出されます。このうち、診療日数は開業時に固定されますので、重要なのは「単価」と「患者数」となります。

単価は、請求漏れがないか意識すること、施設・人員基準を満たして特別な診療を行い特掲診療料を算定することで増額することが可能となります。患者のニーズや設備投資の現実性を加味して進めていくのが良いでしょう。単価についてはボディブローのように効いてきますので、常々意識することが重要です。

患者数は、長い目で見ると患者満足度が高い診療を続けることで、家族や知人の紹介、口コミで増えていきます。口コミが一番強いのですが、ネックはどうしても時間がかかることです。ですので開業当初は、広告宣伝にコストをかけて新規患者を増やすことになります。広告宣伝は、ネット広告、看板、紙媒体など多岐にわたりますので、自身のクリニックの形態や診療科目、患者層によって適正を見極める必要があります。

まとめ

利益を残すためには、コストカットも一つですが、まずは収入を増やすことに主眼を置くことをお勧めします。収入を増やすための先行投資(人員、設備、広告)も鍵になるでしょう。

クリニック開業をしたいけれど失敗が怖いという方も多くおられると思います。一昔前に比べると難しくなっているのも事実ですが、場所選びや初期投資を大きく間違わない限りまず失敗は無いと考えて良いと思います。

 

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